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漢方をきちんと扱いたい、確かな知識を得たい タクヤ先生の漢方講座

甘いお母さんは甘いお菓子がお好き?

お子様のご相談が年々増えている、ということは以前にも書いた記憶がありますが、最近小児のご相談に来られるお母さんに共通して思うことがありまして・・
それは「甘いお菓子がお好きなお母さんが多い」ということ。

これはどういうことかと言いますと。

小児のご相談で多いのはアトピーや喘息に代表されるアレルギーが多いのですが、これに加えて最近では多動症や自律神経失調症などの心のお悩み相談もとても増えています。
こういった小児病の養生法の中でも特に食事は非常に疾患に影響を及ぼすことが多い大事な部分です。

個人的に私は全ての生き物は全体として調和が取れているものだと思っています。つまり調和を保つためには食べ物も「全体として調和の取れたもの」を摂取すべきだと思います。ああ・・ちょっと分かりにくいですね。

たとえばリンゴは皮ごと食べる、捨ててしまう野菜の葉や芯なども残さずに上手に調理して食べる。魚なら頭から内臓までしっかり食べる。もちろん赤ちゃんにはこういうことはできませんがある程度大きくなったお子さんならコレは十分できることです。
食べ物に無駄な部分など無い、という考え方が重要なのです。

しかしこれができているご家庭は残念ながら非常に少ない。私だって全てができているかというと首を傾げてしまわざるを得ないところがあります。今の日本にはそれくらい調和の取れた食物、食材が少なくなっています。

加工食品のように手の加えられたものにはカロリーは高くても栄養素の低いものばかり。そこに無理やりに「~を~mg配合!」・・・とやってしまうものですからもう調和も何もあったものではありません。

これを象徴する話がありまして。

以前「ポリフェノール2倍」と書かれたワインより「3倍」と書かれたワインの方が売れる、という話を耳にしたことがあります。私はワインが好きなもので、当時「これを買う人達は一体何のためにワインを飲んでいるんだろう」と思わずにはおれませんでした。

このように日本人は「健康によい」という言葉に過剰に反応し、その真偽を確かめずに流される傾向が強すぎます。おそらく「ポリフェノール100倍」と書いたものは間違いなく「3倍」より売れるでしょう。強ければいいなんて少年漫画の敵役じゃあるまいし。うーん もはやわけがわかりません。

このような合成食品に加え、今のお子さんはひと昔前からすれば考えられないくらいの糖分(砂糖)を知らず知らずのうちに摂取されています。お菓子、ジュース、アイスクリーム・・数え上げたらキリがありません。

もともと現代の日本の食卓にはカルシウムが少ないのですが、加えてこれに過剰な糖分の摂取が加わると神経が高ぶって神経質になりやすくなります。当然アレルギーそのものにも過剰な糖分は悪影響を及ぼします。

私はできるだけ糖分は蜂蜜などから摂取するように指示させて頂いておりますが、残念ながら多くのお父さん、お母さんはお菓子以上に「甘い」方が多いようです。

いくら私から指示しても「薬を飲んでいるんだから」、「子供がお菓子が欲しいとせがむから」という理由でどんどん甘いものを与え続ける方が後を絶ちません。それでいて子供の健康にはできるだけ気を使いたいとおっしゃる。少々厳しい言い方になりますが、はっきりいって私から見るとお子様の病気を真面目に治したいとお考えになられているとはとても思えません。

「お子様を治したい」という気持ちがあるのならその病気を作っている大きな原因の一つが食生活に、もっといってしまえばご両親にあるということがありえることをまずは自覚なさってください。

「甘いもの」の摂りすぎが体に良くない、というのは何も食べ物だけではありません。過剰な「甘やかし」も病気を作り治療を邪魔している大きな原因なのです。子供のいない私がこう言うのを生意気だ、とおっしゃる方もおられると思います。でもお子様の健康にとって本当に大事なことは「甘やかす」ことではありません。「早く治すために我慢しようね」という厳しさも必要です。

もちろん甘いもの全てがダメなわけでは当然ありません、上記しました蜂蜜などお体に優しい糖分を摂ったり、適量の糖分を摂ることは決して害にはなりません。まずは健康づくりのための知識を得ることが一番大事です。

・・ちなみに私が小さい頃、食生活に非常に厳しかった母が「辛いもの」がお好きだったか、というとそういうこともないのは不思議なお話です。

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