「癌」と「岩」の類似点。
古来 中国では癌のことを「岩」と書いていたそうです。
多くの方は漠然と癌のことを「怖い病気」としてとらえておられますが、ではそもそもなぜ癌ができてしまうのか?そのメカニズムについて遥か昔の中国の人はこのようにとられていたようです。
『そもそも「岩(癌)」とは血の流れが滞り、一部分に溜まり、それが岩のように硬くなってしまったことにより引き起こされる病気である』
これは私が良く言葉にしている血液の汚れ→「瘀血(おけつ)」という状態が慢性化し、悪化した状態、と考えることができます。
癌に血の流れが関係する?と首をかしげる方も多いのではないか、と思いますが、子宮筋腫のような腫瘍の原因もこの瘀血が大きく関与していることからも「癌と瘀血」は密接に関わっていることがわかります。
もともと血液は体内に栄養や酸素を送る役目のほかにも体内の汚れ(不純物)を取りさらう役割を持っています。血液が汚れ、流れが悪くなっていれば当然体内の栄養状況も悪くなり、汚れはどんどんと溜まっていき、それがさらに腐敗し、癌の原因になる可能性が出てきます。
ではこの状況を打開するにはどうしたらいいか?
漢方には「血を通す」という「活血薬」(かっけつやく)というお薬があります。
これにより濁った血液を正常化し、体に巡らせる事で症状の改善を見込めます。
しかし、何といっても「岩」と名づけられた癌はまさに岩のように硬くなっており、せっかくの活血薬もこれによって効果を妨げられてしまいがちです。つまりこの「岩」を壊すための力が必要になるのです。
私が考える漢方による癌の対策としては
①活血
②癌がすでにあるのならその癌(岩)を打ち砕くための漢方薬等
この2つアプローチが必要だと考えています。
もちろん予防という観点からでもこれは有効です。
岩を打ち砕く漢方・・・というのはあまりにも漠然としていますが具体的に言えば地黄(じおう)など「腎」を補う漢方薬やいわゆるメシマコブやアガリクスなどの生薬などがこれにあたると考えています。
大事なのは抗がん治療や手術などによる副作用や体にかかる大きな負担に耐えられる力を補い、体に力をつけておくことです。漢方はこの点で効率的に行うことができると考えております。
どうしても癌の治療、となると癌の切除というものにのみ目が行きがちですが、大事なのは癌を持っていたとしても命に関わることなく上手に共存していく方法があるということ、さらにはそれには体の生命力が必須である、ということです。強い体には強い心が宿るもの、癌に負けない!という気持ちはやはりしっかりとした体からはぐくまれるものです。
「強い一念は岩をも砕く」
癌と向かい合うときにまさにこの言葉はそのまま用いることができると考えています。


